■日程：1999/7/4〜1999/7のうち、1999/7/4〜1999/7/7の3日間（残りはトルコ）
■ルート：エルサレム→死海（エンボケック）→エルサレム
■利用航空会社：トルコ航空

まず初めに成田−イスタンブール間のトルコ航空を予約した。トルコ航空は追加料金なしでイスタンブールから隣国までの往復国際線を利用することが出来るとのことだったため、イスラエルまで足を伸ばすことにした。

旅行期間は10日であったため、前半の3.5日間はイスラエル、残りの4.5日間はトルコという強行日程を組んだ。深夜0:00頃にテルアビブ国際空港に到着したが、イスラエルの入国審査が非常に厳しく、1時間以上も待たされた。深夜1:00過ぎ乗合タクシーに乗り込み、エルサレム市内へ。
翌日死海で1泊した後、再びエルサレムへ。
エルサレムの旧市街で宿探しをした後、市内観光。翌日の昼過ぎ、エルサレムからトルコのイスタンブールまで飛んだ。
エルサレム

エルサレムの空港（実際はエルサレムではなくテルアビブにある）では非常に厳しい入出国審査が行われている。

先にも書いたが入国の際、深夜にもかかわらす1時間以上も待たされた。ひどいのは出国時。事前に事情を知っていたため3時間前にチェックインし出国審査を受けたが、“尋問"が長いこと長いこと・・・。
まず初めに審査官に「英語とヘブライ語、どちらを話せますか？」と尋ねられた後、「これから色々質問しますが、目的はあなたの命を守るためです。決してあなたを不快にさせるためではありません。ご理解の上付き合ってください。」と。それから質問は延々と続く。
「入国目的は何ですか？」「イスラエルではどこに行きましたか？」「エルサレムではどこに行きましたか？嘆きの壁に行ったのであれば嘆きの壁を説明してください。」「死海に行ったと言いましたが、なぜわざわざ日本から死海に来るのですか？リゾートだったら他にも行く場所はあるでしょう？」「イスラエルではどこに泊りましたか？予約はしてありましたか？していないのであれば、なぜその宿に泊ったのですか？領収書を見せてください。」「イスラエル国内に知人は居ますか？知らない人から受け取った物はありますか？荷物を調べさせてください・・・。」と間髪入れず質問攻撃される。それも質問が一通り終わると、答えた内容に矛盾がないか確かめるためであろう、再び同じ質問が繰り返される。
検査官との"英会話”が30分程過ぎると、出国審査が終了する。心構えができていたため混乱することなく終えることが出来たが、こんなことを出国者全員と行うわけだから、遅れて空港に到着したら大変だ。ちなみに後ろには長い列が出来ていた。

エルサレムの象徴的存在、神殿の丘に建つ岩のドーム。イスラム教で預言者マホメッドが昇天したといわれる聖岩を抱え込むようにして建っている。イスラム教徒しか中には入れない。中を覗いただけで追い払われた。

岩のドームの壁には、イスラミック・ブルーのタイルで飾られている。一つ一つが非常に細かいモザイク模様となっている。

岩のドームの頭頂部。金メッキのアルミ板とのこと。

オリーブ山から岩のドームとエルサレムの旧市街を一望できる。イスラエルといえばこの景色を思い浮かべる人は多いだろう。

オリーブ山に咲くバラ。後ろにうすっらと岩のドームが見える。

宿泊先のベランダからの景色。ベランダと言っても、階段の踊り場兼洗濯物干し場。

同じく「階段の踊り場兼洗濯物干し場」から。ライトアップが美しい。

旧市街で見つけた宿。部屋はイマイチだが、値段交渉の末、US$30までまけてもらった。
小さな窓のカギが壊れていたため、修理を依頼したら、宿の主人は部屋に棒切れ一本とノコギリを持ち込み、突っかけ棒を作ってくれた。トイレの裸電球が切れていたのでどこかの部屋の電球と取り替えてくれた。気が利く（?）主人だった。

嘆きの壁。壁に向かって左側が男性用、右側が女性用と分けられている。男性は頭を隠さなければいけないため、入場口で帽子を借りることとなる。
岩と岩の隙間に紙が埋め込まれている。祈りの言葉でも書かれているのだろうか。

旧市街の商店街から嘆きの壁へ。入り口では空港で行われるような持ち物検査を受けさせられる。以前このトンネルで爆弾テロ事件が発生してる。

せっかく来たのだから、嘆いてみよう。

旧市街に限ってというわけではないが、警備は厳重に行われている。テロ事件防止のためである。

嘆きの壁の前で"嘆く”ユダヤ教徒。

旧市街への入り口の一つ、ヤッホ門。

旧市街は小さな商店がひしめき合っている。
ある商店で飲み物を買おうと冷蔵庫を開けたが、それほど冷えていなかった。そのまま帰ろうとしたら、老店主は何も買わないことに腹を立てたのか、頭を一発殴られた。

聖墳墓教会内にある壁画。入場無料で誰でも入れる。撮影制限もない。

聖墳墓教会内にあるイエス・キリストの墓。

エルサレムでは教会が宿泊施設を営んでいるところが多い。一般的な宿よりも清潔でリーズナブルとの噂も。
▲エルサレム ▲MAP
死海（エンボケック）

エルサレムの中央バスステーションから死海方面行きバスに乗る。このバス、本数が少ないので事前に時間をチェックしておきたい。それほど混雑もしていなかった。エルサレムから丘を下るようにして走った後、パレスチナ自治区をかすめながら約1時間半で死海に到着。途中で「海抜ゼロメートル地点」という、小さな看板を見つけることが出来る。
死海は地球上の陸地で最も低い場所であり、海抜マイナス398m。ところで、死海といっても「死海」という名のバス停があるわけではない。「エンゲティ」「マサダ」「エンボケック」などの小さな町（宿泊施設群や）およびビーチに停留する。その“町“以外は砂漠が続く。一番大きな宿泊施設群がある「エンボケック」で降車した。ここ、エンボケックで1泊。今回はヨルダン側に続き二度目の死海訪問。

7月の死海地方は猛烈に暑い。空気だけでなく、水も暑い。温泉に浸かっている感覚。ちなみに死海の水はミネラル成分が濃いせいなのか、ヌメーっとしている。

ふざけたことをすると、ひっくり返る。鼻に塩水が入ると1〜2日は痛みが残る。

お決まりのポーズ。新聞を持ってこなかったことを後悔する。

なぜか椅子も浮いていた。座りながら浮いてみる。

死海のほぼ南端に位置するエンボケック近辺では死海の中でも塩の濃度が高い。この様な塩の塊が湖底に沈んでいる。

塩の塊。まるで巨大コンペイ糖。

エンボケックは高級リゾート地。高級ホテルがたくさん建っている。ただし、ホテル群はほんの一角で、すぐ横には砂漠が広がっている。

プールと死海。宿泊したホテルのベランダからの景色。
▲死海（エンボケック） ▲MAP

参考までに死海のヨルダン側は、イスラエル側と違って大した施設もなくひっそりとしていた。